Linux/これでいいのかLinux(仮)
紹介文
今やサーバOSの選択肢として当たり前のように使われるようになっている「Linux」というOS。オープンソースへの感心の高まりの中、あたかも至上のOSであるかの如く祭り上げられているが、実際お仕事で使うとなると、魔法のOSではないことに気付く。
ブームが落ち着き始めた今、「Linux」というOSについて、どんな問題点があるのか、導入する際に何に気をつければいいのか。導入の際の苦い経験を元に、好き勝手語ってみます。
概要
2005年のNT Committee2の勉強会での講師に備えての、プレゼン資料作りのためのページです。資料作りのためのネタと、実際の作成途中のPPT、最終的には講演で使った資料の公開のスペースになるかと思います。
初めに
(自己紹介とか)
Linuxとは?
- UNIX互換OS
- オープンソースで開発
- 商用UNIX、Windowsと並び、オープン系OSとして企業への導入が進んでいる今一番旬なOS
企業で導入するにあたり
WindowsServerと違うところ
沢山種類がある
- 「Linux」といっても一つに決まらない(多くのディストリビューションが存在)
- 有償のもの、無償のもの
- 初期費用のみのもの、毎年更新が必要なもの
- 日本で流行ってるもの、流行ってないもの
- 日本メーカがサポートしているもの、してないもの
- 有償のもの、無償のもの
Linuxの現状
Linux全体
5年前
- 企業向け、一般向けの区別なし
- 無料のものばかり
- まだまだマニアックな位置付け
- 今の*BSDみたいな位置付け?(怒られるか)
- 各種商用ミドルウェアの対応はまだまだ
- 標準パッケージで色んなものが動くから、それでも十分だった
現在
- 企業向け製品が充実
- 無償のものと有償のものとが明確に差別化されている
- サーバOSの選択肢として大きな位置付けを占める
- 各種商用ミドルウェアの対応も十分
Linux内部
- RedHatが一人勝ち状態
- アメリカが中心
- 日本でもRedHatばかり
- ヨーロッパではSuSEが頑張ってる
- アジアではAsianuxが頑張ってる
- Miracle(日本)、RedFlag(中国)、Hannsoft(韓国)の共同プロジェクト
- ちょっと前までTurboが頑張ってたけど、Livedoorに買収されて・・・
- 用途次第では事情が変わることも
- OracleはMiracleで、SAP(ERPパッケージ)はSuSEで、とか
実際に導入するにあたり
- 選択肢はRedHatEnterpriseLinux(RHEL)しか無い
- それしかハードベンダが保証してくれてない
RHELとWindowsServer
出来ること、出来ないこと
どっちも変わらない
| 用途 | Windows | RHEL | ||
|---|---|---|---|---|
| Webサーバ | ○ | 標準機能(IIS) | ○ | 標準機能(Apache) |
| メールサーバ | △ | IISで出来るけど・・・ | ○ | 標準機能(Sendmail/Postfix/POPd) |
| APサーバ(JAVA) | △ | ASP関連以外は別途入れる必要あり(商用含む) | ○ | Tomcat使うか、別途商用の入れるか |
| Microsoftファイル共有 | ◎ | だって本家本元だもん | △ | 機能的に足りない点多し。ただCAL不要は魅力 |
| DB | ○ | 各種有償ミドル(OracleやSQL Server)やフリーDB(PostgresやMySQL)とか | ○ | 各種有償ミドル(Oracle)やフリーDB(PostgresやMySQL)とか |
| 認証サーバ | ○ | ActiveDirectory | △ | LDAPとかで頑張れば・・・ |
価格
- イニシャルコスト
DELLのWeb見積もりで調べてみました
- WindowsServer(5CAL付き)
- 85000円
- RHEL(3年サポート付き)
- 92000円
- ランニングコスト
最低限、セキュリティ修正プログラムだけは・・・という前提で
- WindowsServer
- 0円
- RHEL
- 92000円
実はWindowsの方が安いんです。
ディストリビューション
RedHatLinux
- アメリカを中心に全世界でNo1のシェアを誇る
- FedoraCoreリリース後、「RedHat」の名を冠した無償モノは無くなった
- FedoraCoreは開発用と銘打たれて、無茶苦茶先進的。RHELの人柱ディストリ
SuSE Linux
- ヨーロッパを中心に、RedHatに次ぐシェアを誇る
- ドイツ製
- 以前、UnitedLinuxという、数社共同のプロジェクトを立ち上げ、RedHatに対抗しようとした際に中心的な役割。結局は足並み揃わずプロジェクト崩壊
- 一昔前のRedHatLinuxみたいに、ServerラインとProfessional/Personalラインが存在
- Serverは普通に箱売りorハードにバンドル
- Professionalは箱売りorFTPダウンロード
- FTPではフルインストールISOイメージが公開されていないため、
- ブートISOイメージ+ネットワークインストールが基本
- Personalは箱売りorFTPダウンロード
- こちらは1CDなブータブルISOが入手可能
- でもこいつじゃサーバ構築は無理・・・
- 日本ではほとんど使われない、メーカもサポートしてない
- SAP(ドイツ製ERP)のプラットホームとして利用されることがある
- Novellがんばれ
TurboLinux
- アジアを中心に、3番手の位置付けだった
- 日本で作られているため、日本人には結構馴染みが深い
- 方向性が・・・サーバOSとしての未来は暗い?
- 無償モノの提供をやめちゃったり
- デスクトップOS路線に進もうとしたり(Livedoor買収後は特に)
MiracleLinux
- Oracleと密接な関係がある
- OracleプラットホームとしてのLinuxとして定評がある
- 日本国産
RedFlagLinux
- 中国国産Linux
- 日本ではマイナー
ASIAnux
Debian Gnu/Linux
- ずっと無償なことが保証されてる
- 古臭い?
- 安定版(Woody)はKernel2.2が標準(2.4も使えるが)
- 次期安定板(Sarge)がいつまでたっても安定版にならない
- 他と違ってRPM系ディストリじゃないので、RPMディストリに乗り換えるのは大変
Vine
- 日本のコミュニティが作ってるので日本語周りが安心
- ワークグループサーバとか、初めてのサーバ構築ならいい選択肢だと思う
- 物足りなくなったら乗り換えるのが大前提
CentOS、WhiteBoxEnterpriseLinux(WBEL)
- RHELのクローン
- RHELはソースが公開されてる!
- それをもとにクローンが作られてる(商標は取り除かれている)
- 一応ライセンス的な問題は解消された状態でリリースされてるっぽい
- RHELにお金払いたくない人にはお勧め。保証が欲しければRHELを
ハードウェア対応
- RHEL以外のサポートをうたってるベンダは数少ない
- 一昔前ならTurboもサポートしてくれてたのに
- 実はSuSE Serverも海外だったらサポートしてたりするメーカはある(日本Novell頑張れ)
- 他のディストロの場合、大抵は動くんだけど無保証。動かなかったら自己責任、自力解決が基本。 面倒見切れますか?
ミドルウェア対応
- 商用ミドルウェアについてはハードの対応と同様にRHELばっかり
- OSSなミドルなら状況は違うけど、自己責任+自己責任=・・・
導入後、どう運用する?
ソフトウェアメンテ
セキュリティ対策などで、ソフトウェアをバージョンアップしなきゃ
Windowsの場合
- OS標準ソフト: WindowsUpdateで一発
- それ以外のソフト: 個別にバージョンアップ
Linuxの場合
- OS標準ソフト: aptやyum、up2date、YaSTなどのアップデートツールで一発
- それ以外のソフト: 個別にバージョンアップ
実際は・・・
Apacheを・・・ソース?RPM?どっちで入れた?
ApacheはOpenSSLに依存してる部分が・・・OpenSSLのアップデートは
ソースとRPMごちゃ混ぜにしちゃうともう手がつけられなくなる
ソースコンパイルして入れたソフトがどこに入ってるのやら・・・
お作法通り入れてれば、/usr/local/srcとか/usr/local見れば
分かるは分かるんだけど、調べるのが面倒
→この辺の運用を意識せず、「動いたらおしまい」な構築体験記が
Webでの情報の大半を占めてるんです
→Apacheをソースからコンパイルする前に、ちょっと考えましょう。
参考にしている文書の書き手は、あなたのサーバを管理してくれるわけじゃありません
なお、構成変更に合わせてしっかり構成管理資料を整備し続けていられる場合、
この辺のやり方はどうでも問題ありません。
どうせ資料が整備されずに(最悪の場合作成すらされずに)サーバだけ残される
ケースが多いのが実態だったりしませんか?
その場合、インストール方法が統一されていて、かつ構成把握手法がたくさん
用意されているRPMだけを利用している、という環境であれば、
そんなケースでもどうにか対処しやすくなるんです。
SRPMの活用
SPEC
checkinstallの活用
make && make installで導入せざるを得ない
どうすればいいか?
十分お金使える場合
- 今は黙ってRHELを使うしかない
適度にお金使える場合
- 本番機はRHEL、テスト機はRHELCloneで
- 互換性は95%以上ありますから
お金が無い場合
- RHELCloneディストリビューションを使いましょう
- FedoraCoreは使ってはいけません。人柱向けRC版ディストリビューションですから。
- 気概があるならDebianとかも
いずれにしても
- 管理方法は統一しましょう
- Windowsの方が楽ですよ?
- 騙されないようにしましょう
- 無償じゃありませんし安くもありません。
- オープンソースだからって何かメリットあります?
これでいいのか?Linux.ppt(232)
- Linux(Server)の絶対的な優位点って何なんだろう?CAL不要でもアクセス権がタコじゃ微妙だし・・ Linuxの絶対的な優位点も書いた方が、上記内容の説得力もアップすると思ったり。 - 嵐 (2005年05月17日 09時08分37秒)
- 残念ながら、同じIAサーバ上で、ということなら、絶対的な優位点など無い、という結論だと思ってます。せいぜい見方や使い方次第では、くらいなスタンスです。 - Mattun (2005年05月19日 14時38分23秒)
- Linuxをちゃんとサポートしてくれるハードベンダーが少ないのが,値段以上に問題かと.RHELプレインストールのDELLの場合,サポートは全く相手にしてくれません. - ぶー (2005年07月05日 22時45分36秒)
- DELLは箱だけ売るベンダだと思わないと痛い目みるよね・・・他のメーカはどうなんだろ。 - Mattun (2005年07月22日 14時52分52秒)
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